パイロット実施
パイロットの実施 (文書化工程)
スコーピング作業が完了しいよいよ内部統制の文書化作業を実施する段階となります。
この文書化作業に向けて対象となった業務プロセスの中で標準的な作業量を持つ業務
プロセスを選別して文書化の手順を実施して文書化のプロセスを確定していきます。
パイロット実施にて確認する内容は
@業務内容記述書の記載は想定している内容で有るかをチェック
A業務内容記述書の作成についての作業量を把握する
B業務内容記述書の文書化での課題を収集する
C上記@ABの確認事項を業務フロー作成及びRSM作成についても行う
D文書化作業で選定したテンプレート及び支援ツールについての評価を行う
パイロットの実施結果に基づいて、評価し是正する点が有れば文書化プロセスを訂正します。
また、課題を検討して文書化プロセスの見直しも必要となります。
パイロットの実施により文書化工程のスケジュールも現実的な見積もりが出来、要員についての
見積もりも適切になるので是非実施される事を薦めます。
プロジェクト計画を策定した段階では、実施する体制、実施必要な工程、支援ツール・支援する
外部委託先などの実施項目の選定に留まります。大まかなスケジュールを想定してもこの
パイロットの実施結果により文書化以降のスケジュールの見直し、要員の確保など訂正する
事項が発生します。
また、パイロットは課題が無くなるまでサイクリックに実施する必要が有ります。その工数に
ついても把握しプロジェクトのスケジュールを検討する事が望ましいです。
パイロット実施完了後、外部監査人に文書化プロセスの監査を受ける事も重要になります。
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